この記事の読者とゴール

本稿は、すでに Clash Meta for Android を端末に入れ、少なくとも一つは購読 URL(サブスクリプション)から構成を取り込めている人むけです。検索意図としては「どうやって購読を更新するか」「画面から手動でノードを選びたい」「ルール/グローバル/ダイレクトの違いを日常レベルで切り替えたい」という段階にフォーカスします。

初回の APK 入手、VPN 権限、TUN を含む全体プロキシの初回セットアップは、手順の粒度が異なるため、当ブログのClash Meta for Android:TUN とポリシーグループに譲ります。本稿ではその前提が整ったあとの日常オペレーションに絞り、インストール記事と被らない角度で書きます。

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UI 表記は版差があります 「Profiles」「プロファイル」「構成」「購読」「更新」「モード」「Mode」など、訳語とメニュー階層はビルドやテーマで変わります。以下は機能単位の説明なので、近い名前の画面を探して対応づけてください。

まず「今どの構成が効いているか」を固定する

トラブルの大半は「別のプロファイルが選ばれたまま」「古いキャッシュが表示されているだけ」から始まります。アプリを開いた直後に、現在アクティブなプロファイル名がどれかを確認してください。複数空港や複数端末で運用しているほど、ここを飛ばしがちです。

切り替えた直後は、システムの VPN が一瞬不安定になることがあります。可能ならVPN をいったんオフにしてから、意図したプロファイルを選び直し、改めて接続すると状態がクリーンになります。会社支給機では MDM が VPN を制限している場合もあるため、その場合は IT ポリシーと矛盾しない範囲でのみ操作してください。

購読の更新(手動更新・再取得)

購読 URL はプロバイダ側のメンテナンスや諸元の変更で、配布されるノード一覧が変わります。自動更新に任せる運用もありますが、遅延を感じたときや接続不能が続くときは、手動で購読を更新して最新のリストを取り込むのが第一歩です。

典型的な流れは次のイメージです。プロファイル/購読の一覧で対象の行を開き、更新・再取得・同期といったラベルのボタンを押す。処理が終わったら、エラーメッセージが無いか、ノード数が極端に減っていないかをざっと見ます。ここで 403 やタイムアウトが出る場合は、(1) URL のコピペミスや余分な空白、(2) 購読の期限切れ、(3) 端末の日付設定、(4) キャリアや Wi‑Fi 側のブロック、の順で疑うと切り分けが速いです。

更新間隔を短くしすぎるとバッテリーと通知のストレスが増え、長すぎるとノード枯れに気づくのが遅れます。プロバイダが推奨する間隔があればそれに寄せ、無ければ「日に数回手動で足す」くらいの運用でも十分なことが多いです。購読 URL の取り扱い全般は、購読リンクとインポートの考え方とも噛み合わせて読むと全体像が掴みやすいです。

手動でノードを選ぶ(ポリシーグループと select)

構成の中心にあるのが YAML の proxy-groups で、画面ではしばしばポリシーグループプロキシグループとして並びます。select 型のグループは、ユーザーが UI から出口を指差し替えられるため、「今だけ別地域へ」「混雑しているノードから逃げる」といった日々の手作業向きです。

実際の操作は、メイン画面またはダッシュボードで ProxyPROXY手動選ぶ など意味の近い行を開き、リストからサーバ名を選びます。サブスクが作るデフォルト構成では、地域別の束がさらに別グループになっていることもあるので、一段だけ潜って選択できるかも試してください。自動選択(url-test など)をメインにしている場合でも、上位に select があればそこから手動優先に寄せられます。

選択後も体感が変わらないときは、(1) 実際に参照されているのが別グループ、(2) ルール側が別の出口名を指している、(3) そもそも VPN がオフ、のどれかを疑います。ログ画面で現在のポリシー命中を見ると、思い込みがほどけます。ポリシーグループの設計思想そのものは、TUN 初回編でも触れているAndroid TUN とポリシーグループと整合させて読むと早いです。

動作モード:ルール・グローバル・ダイレクト

多くの Clash 系クライアントは、ざっくり次の三つを切り替えます(ラベルは約ルール/グローバル/ダイレクト)。

  • ルール:構成ファイルの rules に従い、ドメインや IP、GEOIP などで振り分けます。日常運用のデフォルトになることが多いモードです。いわゆる規則モードルールモードと呼ばれる挙動に相当します。
  • グローバル:原則としてトラフィックをプロキシ側へ寄せるイメージで、切り分けや全経路を一つの出口に揃えたいときの一時的な強制に向きます。海外サービスだけではなく国内ドメインも巻き込みやすい点に注意してください。
  • ダイレクト:実質的に直結へ寄せるモードです。動画や決済の切り分けで使う一方、期待と違う経路に見えることがあるため、ログで確認すると安全です。中国語圏の資料でいう直连に相当する運用イメージの一端です。

モードは「VPN のオンオフ」と同義ではありません。VPN(TUN)を張ったままダイレクトを選ぶと、Clash は動きつつも多くの通信を直結側へ逃がす、といったレイヤーになります。銀行アプリや社内 VPN と二重化できないなど、OS 側の制約は引き続き有効です。

VPN 表示と「本当にトンネルに乗っているか」

Android の設定アプリにある VPN 一覧では、Clash が接続プロファイルとして表示されているかを確認できます。ここが空、あるいは別アプリが占有していると、どれだけノードを切り替えても実トラフィックが意図どおりに流れません。

クイック設定のタイルや通知アイコンから VPN を止められる機種も多いですが、運用上はアプリ内の停止操作と整合しているかを意識すると、次回起動時の「なぜか直結」の減少に繋がります。省電力最適化でバックグラウンドが殺される事例は別稿でも触れていますが、日次利用では常に固定通知の表示やバッテリー最適化の除外を一度確認しておく価値があります。

ログと接続一覧で「切り替えが効いたか」を見る

ノードやモードを変えたあと、ブラウザで軽くページを開く、対象アプリを再起動する、程度でよいので通信を発生させます。アプリ内のログ接続の画面があれば、どのドメインがどのチェーンに乗ったか、ルールの何行目に当たったかが追えます。

ここで役立つのは、「グローバルにした瞬間に挙動が変わるか」「ダイレクトでは意図どおり直結になるか」といったA/B 思考です。変わらない場合は VPN 自体がオフか、別プロファイルが選ばれているかを先に疑ってください。DNS や fake-ip の癖はモバイル特有のハマりどころなので、深入りする場合はTUN モード詳解も参照してください。

分流ルールのある構成で日常運用するとき

国内サイトをダイレクト、海外のみプロキシへ、といった分流を YAML で組んでいる場合でも、日々触るのはしばしば「メインの出口グループを手動で握る」部分に収まります。細かいルールの編集は PC の方が早い一方、スマホではselect の指差しとモード切替で十分な局面がほとんどです。思想の整理は分流ルールの記事と相性がよいです。

よくある質問

購読を更新してもノードが増えない

URL の打ち間違い、購読期限、アクティブではないプロファイルを開いている、プロバイダ側で名单中の変更が実は行われていない、といった線を順に潰します。別端末で同じ URL が取れるか比較するのも有効です。

ルールなのにアプリだけ遅い

一時的に別ノードへ切替、グローバルでの切り分け、DNS と SNI の組み合わせ確認、の順が無難です。アプリが VPN を拒否する場合はモード以前の問題になります。

ダイレクトと VPN オフは違うのか

クライアント実装により細部は異なりますが、一般に「トンネルを張ったまま出口を直結寄りにする」のと「トンネル自体を閉じる」は別物です。表示とログの両方で確認してください。

まとめ

Clash Meta for Android の日次操作は、購読の更新でリストを最新に保つこと、ポリシーグループから手動で出口を選ぶこと、ルール/グローバル/ダイレクトを用途に合わせ切り替えること、そしてVPN とログで効き目を確認することの繰り返しです。初回セットアップと TUN の詳細は関連稿へ寄せれば、この記事だけで「毎日触る画面」の解像度は足ります。

一方で、モバイル向けの一部クライアントは設定項目が多く、説明不足のまま配布されていることもあり、購読の再取得やモード切替の導線が分かりにくいと感じる人は少なくありません。毎回ブラウザから生の設定を貼り替えたり、ノードが死んでいても気づきにくかったりするツールも依然として存在します。ClashFast は、購読の取り込みやノードの見通しをできるだけシンプルにまとめ、マルチプラットフォームで同じ運用感を保ちやすいことを重視しています。日々の切り替えに時間を取られたくない場合は、Clash を無料ダウンロードのページで入手導線とクライアント一覧を確認し、自分の端末に合う体験から試してみてください。